レコーディングダイエットとは
2007年、一人の男性が記したダイエット本が爆発的な人気を集めました。 その男性の名前は岡田斗司夫さん。 オタキングと自称している彼は、実はあの『新世紀エヴァンゲリオン』で有名なアニメ会社『ガイナックス』の設立者の一人なのです。 代表取締役として、『トップをねらえ!』、『ふしぎの海のナディア』といった、エヴァで社会現象を巻き起こす前のガイナックスのヒットアニメを手がけていました。 そんな岡田さんは、ガイナックスを辞めた後にオタキングとしての活動を始め、様々なメディアに進出し、オタクに関する著書を記していきました。 そして2007年に発売したのが、かの有名な本『いつまでもデブと思うなよ』なのです。 この本は、基本的には典型的なオタクの外見だった岡田さんが、約50kgものダイエットに成功した一部始終を書き記したものです。 そして、そこで用いられたダイエット法が「レコーディングダイエット」と命名されたダイエット法でした。 このレコーディングダイエットとは、毎日摂取している食事とそのカロリーを記録として残すというものです。 例えば、カロリーの少ないものを食べるとか、定期的な運動をするとか、そういった具体的な方法ではありません。 自分の食生活を記録するという、ただそれだけのものです。 しかし、それだけのダイエットによって岡田さんは50kgのダイエットに成功し、その外見の違いがセンセーショナルな形でテレビで取り上げられた事から、著書『いつまでもデブと思うなよ』は50万部の大ヒットを記録し、レコーディングダイエットの名称は瞬く間に世間に広がる事になりました。
基本的なレコーディングダイエットの構成
ただ食事の記録をとるだけというレコーディングダイエットですが、やはりそれだけで大きな効果が得られる事に対する猜疑的な見方は、当初はかなり多かったようです。 今でも、半信半疑という人は恐らく多いでしょう。 効果自体に疑問を持つというより、実は何かカラクリがあって、それによって痩せているのでは、と考える人が多いみたいです。 では、そんな疑問の声が正しいかどうか、レコーディングダイエットの正しい構成について、ここで検討していきます。 レコーディングダイエットを構成しているのは、食事の記録、すなわち献立のメモです。 カロリーの表記は、しても良いし、しなくても良いようです。 その為、基本的にはただ食べたメニューを書き連ねるだけです。 後は毎日の体重も記録していく必要があります。 それを記録しておかないと、体重の増減がわかりません。 これを毎日メモし続けていくことで、徐々に見えてくることがあります。 それは、どんな物を食べた時に体重が上がっているかという点です。 一時的に上がっている場合、翌日以降も残っている場合など、毎日献立をメモしていると、体重に影響を与えるメニューの傾向というものが、徐々に見えてくるのです。 メモを毎日読み返す必要もありません。 書いていく事で、頭の中に刷り込まれていくのです。 「そういえば、この前この献立を食べた日も体重が上がってたな」 こう自覚する事こそが、レコーディングダイエットの基本的な効果なのです。
レコーディングダイエットの主な特徴
様々なダイエットが提案されている今の時代ですが、そのダイエットを継続させるのはなかなか大変です。 しかし、レコーディングダイエットの場合、その継続がとても簡単です。 自分が食べた食事のメニューと、その日の体重をメモするだけと実に簡単ですし、まったく苦しみは伴いませんから、投げ出す人が少ないのです。 これが、レコーディングダイエット最大の特徴と言えるでしょう。 そして、何故こんな事で効果が出るのかという点も、大きな特徴と言えます。 まず、ダイエットの基本として、食事制限が挙げられますね。 食事を適切な量、適切な栄養量で摂取すれば、人間肥満になることはありません。 しかし、その過剰摂取をコントロールできない人が多いので、メタボ体質の人が増えているのです。 レコーディングダイエットは、そのコントロールを知らない間に身につける為のものなのです。 まず、書くという作業が、食事に対しての意識の改革につながります。 日ごろ食べている物に関心がなかった人でも、メニューを毎日書く事で、自分がどういう食生活を送っているかという事を自覚し、客観的に分析できる機会を作ります。 そして、そうなってくると、今度は強い関心が生まれ、どうして体重が増えたのか、あるいは減ったのかという事を考えるようになります。 そうなると、食事する上でこのメニューだと体重が増えるから、このメニューに変えよう、などという献立の変更も自然と行うようになります。 結果、レコーディングダイエットは食への意識の改革につながるのです。 こういうアプローチのダイエットは、恐らくこのレコーディングダイエットが初めてなのではないでしょうか。
レコーディングダイエットの主なメリット
レコーディングダイエットのメリットは、なんと言っても『飽きない事』と『辛くない事』です。 ダイエットは、ほとんどの方法においてこのどちらかがあてはまります。 例えば、食事制限の場合、無理な食事制限はしなくて良いものの、メニューが偏るケースが多く、同じものばかりで飽きてしまうケースが非常に多いのです。 一方、運動系は辛くて嫌、という人が多くなります。 最近流行のエクササイズも、継続できる人とできない人はかなりはっきり分かれます。 そうなってくると、効果が得られる人もいるけれど、続けられない人も出てくるという事になるわけです。 しかし、レコーディングダイエットの場合、そういった辛さや飽きというのがありません。 特に激しい運動どころか運動自体要求していませんし、食事もメモはとるものの、何かを制限する事はありません。 その為、別段難しいことは何もなく、毎日の中で簡単にできる事ということで、継続しやすいのです。 そして、メリットとして他に挙げられるのが、面倒臭がりほど続けられるというかなり変わった性質です。 このレコーディングダイエット、非常に少ない作業ではあるものの、その作業すら億劫に感じる人がいるようで、メモをつけるのが面倒臭いと考える人がいるようなのです。 しかし、それが逆にいい方向に作用したりします。 要するに、メモを取るのが面倒だから、メニューの量を極力減らそう、という風になっていくのです。 そうなれば、当然食事の量も減り、ダイエットが成功しやすくなるのです。 人の満腹中枢というのは、実は結構精神面で決まる所があり、面倒臭いと感じる時点で、あまり多くの物を食べなくてもいいという要求が生まれ、少量でも満腹になりやすい体質に変わる事があります。 レコーディングダイエットは、こういった体質変化も生む事があるのです。
コラム
メモ帳に記録
食事メニューを記録するレコーディングダイエット。 その為このダイエットに必要な物は、当然日々の食事内容や体重が記録できるツールという事になります。 IT化が進む今の時代、メモ帳にペンで記録するという方法は既に過去の記録方法であり、今は携帯やパソコンでいくらでも字を書いて記録が残せるので、そちらが主流という人も多いかもしれません。 しかし、一番いいのはメモ帳を持ち歩き、ペンで手書きによって記録するという方法です。 なぜなら、手書きで記録すると、頭に入りやすいからです。 もちろん、すべての人に同じ事がいえるというわけではありませんが、手書きの方が何かとフットワークも軽いですし、自分が食べた物を記憶もしやすいのです。 とはいえ、レコーディングダイエットの場合、記録として残す事が重要で、無理に頭で覚える必要もないので、必ずメモ帳に手書き、とする必要もありません。 ただ、携帯電話を持っていない人は、メモ帳を利用するのが一番好ましいでしょう。 使用するメモ帳は、できるだけアンダーラインのあるタイプの物が好ましいですね。 白地のものは羅列していくと見にくくなる可能性もあります。 大きさは携帯性と見やすさとの兼ね合いで、自分が使いやすい方を使うと良いでしょう。 できれば1日のメニューがページをまたがない方が見やすいです。 沢山の献立を食べる人は、大きめのメモ帳の方がいいかもしれません。 また、大抵家で食べるという人は、大学ノートの方が見やすいかもしれませんね。
パソコンに記録
パソコンを持っている人は、レコーディングダイエットの記録をパソコンでしていっても構いません。 パソコンの場合、文字を書く為の機能は『メモ帳』、『ワードパット』、『ワード』、『エクセル』などがあります。 お勧めはエクセルです。 表計算ソフトではありますが、リストを作成する場合はこのエクセルが一番見やすく作る事ができます。 1日の献立を表にすることで、見やすくまとめる事ができますし、記録する上でも手際よく行う事ができるでしょう。 エクセルを使用する場合は、1年分の表を作っておくことをお勧めします。 カロリーを記録する場合、カロリーの合計値などをすぐに出せるようにしておけば、さらに見やすくなります。 作業としてはほとんど難しくなく、エクセルの基本的な操作を用いるだけで十分に作れますから、エクセルを使った事があまりないという人でも、レコーディングダイエットの開始を機に、エクセルの基本操作も覚えてみましょう。 エクセルを使わない、あるいは使いたくないという人は、メモ帳などを使っても問題はありません。 自分が使いやすい、記録しやすい事が重要です。 後で見直す分に見にくいと感じた場合は、その都度別の方法を考えれば良いのです。 まずは入りやすい所から入っていきましょう。 パソコンの場合、市販されているソフトを使用する事も可能です。 レコーディングダイエットは非常に有名なダイエット方法なので、このダイエット用のノートやパソコンソフトも発売されています。 また、今ではフリーソフトも出回っています。 無料でダウンロードできるので、コストをかけず、見やすい記録表を入手できるのです。
携帯電話に記録
現在、何かを記録する上で最も多く利用されえているのが携帯電話でしょう。 昔は、何かの用事で外出する際、メモ帳とペンを携帯していました。 時代が進み、1990年代中盤になると、システム手帳が出回り、それを持ち歩く人が増えてきました。 そして2000年代になると、そういった記録に関しては携帯電話で行えるようになり、メモ帳代わりに携帯電話を使用するケースがかなり増えてきました。 現在の10代?30代の人は、ほとんど携帯電話で記録をとるのではないでしょうか。 ただ、レコーディングダイエットにおいては、携帯電話での記録はやや不便な点があります。 単純に過去の記録が見にくいのです。 記録する上でも、携帯電話の小さいモニターだと、ややストレスが溜まりやすいですね。 できる限りストレスを溜めずに行いたいレコーディングダイエットにとって、この小さなストレスは見過ごせません。 最近は携帯電話の操作性が飛躍的に向上しているので、慣れてしまえば問題はないという反面、そこまで行く間に止めてしまうケースも見受けられます。 逆に、日頃から携帯電話を扱っている10代の人達は、携帯電話を使ったレコーディングの方がやりやすいかもしれません。 携帯電話をメモ帳代わりに使う場合、とりあえず外食先で簡単に携帯に記録して、後は家でノートやパソコンに改めて記録するという方法もアリです。 一番簡単なのは、外食先の食べ物を携帯で撮影して、改めて家で記録するという方法ですね。 外食先で撮影していいかどうかという問題もあるので、万人向けの方法ではありませんが、手っ取り早く記録できます。
ゲーム機に記録
レコーディングダイエットは、基本的にお金をかけずにできるダイエットです。 ただ、ちょっとお金をかけると、さらにお手軽に、あるいは楽しく進める事もできます。 これは、レコーディングダイエットがとてもメジャーになったからこそ実現した事でもあります。 というのも、このダイエットを補助する為のゲームソフトが登場したからです。 タイトルは『岡田斗司夫のいつまでもデブと思うなよ DSでレコーディングダイエット』です。 このゲームは、ニンテンドーDS用ソフトとして2008年11月にリリースされました。 このソフトの最大のウリは、食品のカロリー等のデータを簡単に表示する事ができる点でしょう。 カロリーを一緒に記録したい人にとっては、カロリー辞典として利用できます。 もちろん、レコーディングダイエットを支援するソフトなので、ソフト内に献立を入力し、記録していく事ができます。 体重やBMI値なども記録できる他、グラフにしてみる事も可能です。 こういったソフトを使用する事によるメリットは、楽しくダイエットができるという点に尽きます。 普通に記録していくのは手間はかかりませんが、楽しくはないですよね。 ただDSのソフトに入力していく事でゲームをしている感覚になれますし、グラフや各食品のデータを呼び出す事で、自分が食べた食品はどのような栄養素があるのか、どれくらいカロリーがあるのかがわかり、好奇心を満たす事もできます。 そういう意味では、とても便利なソフトです。
体重計を選んでみよう
昔は、一家に一台体重計があるのが普通でした。 しかし今は、必ずしもそうとは限らないようです。 特に、女性がいない家や一人暮らしの家などは、なかなか体重計を買う機会がないようですね。 特に、一人暮らしで体重を特に気にしない人は、持っていない人の方が多いのではないでしょうか。 核家族化もあり、一人暮らしが増えてきている事から、体重計のない家は増えています。 レコーディングダイエットに限りませんが、ダイエットを行う場合は体重計が必要です。 当然、ダイエットを始めるにあたり購入する事になりますが、その場合はレコーディングダイエットに合っている体重を購入する事が望ましいです。 例えば、昔なつかしのアナログ式の体重計だと、グラム単位の変化を追うことができないので、レコーディングダイエットには向いていません。 そして、できれば脂肪計付きの体重計が望ましいでしょう。 あまり多くのデータを記録するのが面倒という人は、体重のみの物で構いません。 ただ、今は脂肪計付きでも2,000?3,000円で購入でき、コスト面では大きな差もないので、こちらがお勧めです。 ある程度資金に余裕があるなら、色々な機能のある体重計を検討してみても良いかもしれません。 例えば、最近人気のオムロン製『カラダスキャン HBF-701』などは、かなり高機能です。 この体重計は、BMI表示や体脂肪計、部位別骨格筋率、内臓脂肪レベル、基礎代謝表示、体年齢表示など、健康に関する様々な要素を測定できます。 メタボ健診が義務化されたことで、こういった商品が増えてきているんですね。 尚、この体重計でも1万円台で購入可能です。